2015年04月04日 12:53

 4月になりました。
 勤務先は2月決算なので既に新年度は始まっているのですが、定期採用の新入社員は当然4月入社。今年もやってまいりました、新人研修の季節です。半ば形式的な感じもなくはないのですが、人事部門がきちんとコンプライアンスやらCSR研修のコマを確保してくれます。
 自分が入社した80年代後半は「CSR」「コンプライアンス」なんて言葉は世の中に出回っていませんでしたし、販売部門の教育担当していた00年代初頭はエンロン事件が発覚した頃、つまり「題材」が登場した時期ですね。まったく新入社員研修のカリキュラムひとつとっても、歳月の流れを感じますなあ。

 とはいえ入社手続きをようやく終わらせたばかり、会社ってどんなところ?というまっさらな新入社員にCSRだ、コンプラを説くのは、管理職相手に説明するより難しいものですね。
 「CSRガイドブック」なるものはあるのですが、新入社員対象に作成したものではありませんし、読み上げたところで、読む方も聴く方も眠たくなるだけです。新入社員研修の講師に課せられたノルマのひとつは、「眠らせない」ということだと思っているので(自分が居眠りしていたことは棚に上げて)、いかに下を向かせないか(下向いたら間違いなく眠ります)という工夫をするかに尽きます。

 ということで、久々にパワポ・アニメ効果付(資料は研修終了後配布)でCSRの背景、コンプライアンスって何?というところから、「不祥事は他人事でない」、これは外せない話題として「SNSとの付き合い方」、何かあったら内部通報制度を利用してね、ときっちり2時間眠らせずに話をしたのですが、どのように受け止められたものだか。

 自分にしても新入社員研修のうち座学の部分はほとんど記憶に残っていませんので、何か1フレーズでも憶えておいてもらえば幸運と思うのでした。

 それにしても10年前は1泊2日コースの研修講師もなんなくこなせたのに、2時間で息があがるようでは。体力が落ちたということか。

  

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2015年03月31日 06:51

 毎年似たようなことを書いているような気がしますが、一応区切りの日なので。

 3月31日は、入社式前日、研修寮のある関東のとあるローカル線の駅に降り立った日。まあ社会人 の一歩を踏み出した日です。
 近々行う新入社員研修の1コマを担当するのですが、パワポで自己紹介の作ってみて、自分の入社年と新人の生年を比べてみると、ひょっとしたら彼ら彼女らの両親が出会ってもいない頃から働いているということになりそうで。
 
 社会人になって何度目の春なのかを数えるよりも、世間一般でいうリタイアまでの年数を数えるほうがはるかに簡単になってしまったことにおののくばかり。(両手の指の数で間に合う)

  入社した頃の記憶ももはやあやふや。何を目指していたのか、何を考えていたのか。そんな具合だから未だに人生迷走中なのかもしれませんが、それにしてもまあよくここまで働いてこれたものだという気がしないでもありません。それなりに山あり谷あり、どちらかというと谷のほうが多かったかもしれません。

 今後もこのままの場所、職種で働き続けられるのか、なんとも予想がつきません。
自分の意思だけではなんともできないことというものはあるものです。

 ここまできたら企業法務の仕事を続け、何かしら自分が納得できるものをひとつでもよいので持ちたいと思う、区切りの日の朝でした。

 とりとめのない走り書きですみません。





 

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2015年03月27日 06:49

 もとい、であります。
 例によって拾い読み、の感想。

 特集「法務部員育成トレーニング」について。
 定番とはいえ、7つのテーマの「トレーニング」を限られた紙面で書ききる、というのは難しいところだと思います。対象はトレーニングを必要とする若手法務部員(学部卒あたり)や他部門から異動した法務部員を想定しているのでしょうか。どうなのでしょう。 帯になんとか、でなければよいのですがと勝手な心配をしました。(この想定だと自分はもちろんトレーニングは必要なくちですが。まったく若くはありませんが)
 ただビジ法のこのての特集に共通するのは「法務部があって、法務部長・課長がいて先輩法務部員がいて」というのが前提になっているように感じます。ま、相応規模の企業の法務部、というところでしょうか。
 しかし、そんな体制をとっていない(とれない)企業でひとりか二人の法務担当者(部員ではない)といった方々も数多くいると思います。(たとえば上司は総務部課長で、法務ばかりにかまっていられない。法務は自分ともうひとりいるけれどキャリアはたいして変わらない)育成トレーニングを受けたくても受けられない、ひとりしかいないのでそうそう外部セミナーにも参加できない、などでいろいろ心に抱えているという読者はこういう特集がわらしべのようなものなのです。あと一工夫欲要るなあ、というのが素直な感想。
 特集の意図とは別に、他部門の法務研修のネタとしてはよいかなとも思いました。すみません。

 実務解説「2つの改正で変わる商業登記実務」
 会社法改正と商業登記というと、やはりこの方が登場しますね。司法書士の鈴木龍介先生。前回改正のときの新会社法A2Z(現会社法務A2Z)での解説記事は、法務異動したての自分にとってまさにわらしべでしたねえ。
 登記が終わるまでが株主総会、その手続きは改正法、改正規則に基づくことになりますから、ここは上場非上場に限らず要チェックというところですね。

 もっとちゃんと読もうね、はい。
 



 

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