2020年02月16日 23:13


 風邪からの復帰と休日なので音楽ネタ。

 先週はジャズ・ピアニスト(キーボーディストか?)のライル・メイズの訃報で力が抜けた。単独でこの名前を出すよりもジャズ・ギタリストのパット・メセニー・グループのキーボード、といえばわかる人もいるかもしれない。それでわからなくても「Last Train Home」は聴いたことがあると思う。

 iPadや音楽プレーヤーに収める楽曲データ、または所有できるLPやCDの数が制限を受けるとしたら、パット・メセニー・グループの「OFFLAMP」とエバーハルド・ウェーバーの「Later That Evening」は最後まで残すだろう。80年代初め、10代の終わり頃にジャズ(特にECMレーベル)を聴き始めるきっかけとなった2枚である。そしてどちらもライル・メイズがキーボード(後者はピアノのみ)を弾いている。 
 パット・メセニー・グループでのライルの活躍については多くの人が触れているだろうから、ここでは書かない。グループ名はともかく、パットとライルの双頭グループであったことは間違いないし、ライルが関わらなくなってからのパット・メセニーの作品は一味も二味も足らないと勝手に思っている。

   後者について。 
 「OFFLAMP」で虜になったライルがピアノで参加しているということでレコード店を探し回った。ちょうどECMレーベルの日本での供給元であったトリオ(現KENWOOD)のレコード事業部門が事業撤退した時期で、輸入盤を探すしかないと思っていたところ、八王子の山奥の大学生協のレコード売場でトリオ盤を見つけたときは思わず笑ってしまったのを憶えている。
 自分にとっては1曲目のライルによるピアノの旋律が全てであった。あれを聴かなければECMレーベルが手掛けた欧州のジャズを聴くことも現代音楽も聴かなかっただろうから、自分が聴く音楽の幅はかなり狭いものになっていたと思う。

 あれから40年近い年月が流れ自分が50代半ばとなっているのだから、当時夢中になったミュージシャンがこの世を去るのも仕方がないのだが、歳をとると失うものが増えていくとしみじみ思う。合掌。

 ちなみに「愛のカフェ・オーレ」は「OFFLAMP」トリオ盤の邦題。一体どうしたらこんな邦題になるのか謎だった。「第3の扉」は後者の邦題。これも意図がよくわからなかった。事業撤退間際のやっつけ仕事ではないとは思うが。









 





 

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2020年02月07日 00:35

 受注ノルマを持っていた営業担当者時代、課題とは、目標(あるべき姿、ありたい姿)と現状とのギャップだというように教わってきた。半期あるいは年間のノルマと手持ちの見込み案件の数字は常に乖離があり、それを埋めるために、半年、1年かけて何をしなければならないか。そのためのスキルは身につけているのか、よく上司に詰められたものだ。

 BLJ春先の恒例の企画「法務の重要課題」。数々の企業法務部門の管理職のコメントが集まっているので参考にしている。

 課題と一口にいっても、所属する企業の事業計画達成のために法務部門の責任においてクリアすべき課題と、法務部門(または法務部門管理職なり担当者)自体が抱える課題とがある。ビジネス環境が激変しやすい昨今、法務責任者の力量が問われるケースが増えることだろう。
 冒頭のかつて自分が受けた指導のように課題=目標とのギャップとすると、最小人数法務体制で注意しなければならないのは主観だけでなく周囲からきちんと評価を得たうえで現状認識できているかというところだろう。他の部門に企業法務に通じている人間がいればともかく、そうでなければ自己満足か自己否定の塊のような現場認識に陥るおそれがある。当然、課題解消のための打ち手もあやまることに繋がりかねない。気をつけよう。
 
 「保険」や「リコール」、「法務ドック」と気になる記事はあるのだが、次のエントリに回す。(体力の限界)

  

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2020年01月18日 17:45

 今回も購入書籍についてのエントリー。

 島田事務所の弁護士が手がけた「メーカー取引の法律実務Q&A」(商事法務刊)。結論からいうと帯にあるように「メーカー法務あるある」の集積、そして虎の巻ともいえる。
 数年前、島田事務所の講演&懇親会にクライアントでもないのに出席させていただいたときに、会場を埋めるクライアント企業の錚々たる顔ぶれに臆して早々に退散した。思えばあのクラスのメーカーとのさまざまな事案がこの書籍の各項の基となっているだろうから、「あるある」になって当然とは思うがそれにしてもよくぞ発刊していただいたと思う。契約(書)にかかわる書籍はあまたあるが、全方位向けの内容では食い足りないし、知財、独禁法、下請法に特化した書籍もあるが、実務では使い勝手がいまひとつ。毎日の業務で営業や購買や工場、サービスといった各部門から遠慮も配慮もなく投げられてくる問い合わせを捌くための参考書はないかと思っているメーカー法務担当者もいるのではないか。そんなときに本書籍である。

 構成は全7章、Q&Aの総数は169である。目次を確認して自分の業務に関連する箇所に付箋をはっていこうとしたが、自社で手掛けていない海外事業の章以外はほぼ付箋をはることになりそうなので、感嘆した。と、同時にメーカー法務の困り事、悩み事は同じなのだなと妙に安心したりもした。
 
 自分としての本書のポイントは「第3章 契約履行後の段階」のQ&Aの数(最多の55項目)と内容の充実ぶりである。例をあげれば「法的責任がない場合に営業的対応として無償対応を行うことの可否」「保証期間後経過後に安全上の問題が発覚した場合の対応」「標準耐用年数と保証期間の関係」「エンドユーザー対応を先行させた場合の対応費用の負担の要否」など、「ああ今週もこんなメールが来た!」というメーカー法務ならではの事案がこれでもかと続く。特にメーカーの新人法務担当者にとって心強い存在になるだろう。尻に火がついてあわてた各部門の担当者からの問い合わせに取り急ぎコメントを返すことで信頼を得るにはもってこいである。(少々あざといか、でも会社の中とはこんなもの)

 現行の内容でも十分なのだが、この章があれば完璧・無敵と思ったのは「災害発生時の対応」だろうか。自社が被災したとき、調達先が被災したときなど契約書の「不可抗力免責」条項が適用される場面ではあるが、それでも対処に右往左往することがあるときである。災害の多い日本では天災地変の場合の免責のハードルが高くなると指摘する弁護士もいるので、本書だったらどのようなanswerが掲載されるのか興味がわく。
 
 ともあれ、メーカー勤務の若手法務担当者はとにかくデスクに置くべき1冊であるし、メーカー法務部門長が購入経費を認めてもよいと思う。(大きなお世話だが)

 ちなみに自分は自費購入であった。まあ、しょうがないね。


メーカー取引の法律実務Q&A


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