「あなた、会社で何かやったの?」「え、なんで?」「家の前に新聞記者がずっといるんだけど」

冒頭は出張先から東京に戻る途中の社長と奥様の電話のやりとり
親会社が当社売却の基本合意締結公表前夜。
一部メディアが今回の売却話をききつけ、親会社の社長や売却対象の当社の社長の談話を取りに文字通り自宅に夜討をかけてきたわけです。
ま、リークがつきもの、ですからね

1.で書いたとおり、親会社社長からあっさり通告されたあと、自分がやることといえば、親会社の法務と広報とコンタクトを取り、直近の作業諸々の工程をすり合わせることでした。親会社(上場企業)第2四半期決算開示日に合わせて当社売却に関するプレスリリースを行うこと、基本合意締結ののち、年末までに株式譲渡契約締結まで一気に詰めること、などを確認。とりあえず親会社広報とリリース後の想定問答作成にかかりました。公表まで残すところ10日ほどでしたからね。
当社の販売先、取引先、そして何より従業員にとって寝耳に水、な話ですから、親会社の視点だけで作成されたリリースや想定問答だけでは十分とは思えなかったし、その点、広報は理解してくれていました。(とはいえ、売却される会社の意思で回答できる範囲は非常に狭かった)
「公表日」2日ぐらい前、親会社のプレスリリースは四半期開示日同日、大引け後、と正式決定したのを受け、「公表日」の朝9時に役員、工場長、子会社社長、本社部課長を「緊急会議」として招集したり、公表後の販売先、取引先、官公庁、業界団体などへの通知方法などばたばた段取りしているうちにあっというまに「公表日」前夜。
当時の上司と「もー、あとは明日!」などと軽く呑んで帰宅したのが夜10時過ぎ。

すると上司から携帯に着信アリ..でてみると
「明日●●放送に抜かれるかもしれない」
         (この項つづく)