企業法務マン迷走記2

 大船ならぬ「酔っぱらった船」に乗ったかのような企業法務担当者の日常

2014年10月


法務系LT 口頭メモから

 昨夜は第3回法務系LTに参加させていただきました。
存在は知っていたもの日程が折り合わず、今回が初参加となります。
初参加にもかかわらず「大御所枠」に入れられてしまったのは、なんとも。
中身は足軽大将みたいなものなのですが。

 「口頭でもよい」という参加案内に甘えて本当に口頭でやってしまったのですが、さすがに少し爪痕を残しておこうと思います。
 ベースにした経験談は、本ブログ>過去記事>リコール を読んでいただければと思います(2年前書きっぱなしにしたもので、とっ散らかっているかもしれませんが)

 後半部分の口頭用メモは次のとおりです。

 企業活動がまっさらの 「シロ」であり続けるのは難しい。
 経営判断、なんとなく交わした合意、うっかりを含む不作為など、次第に黄ばみ、シミがついてしまうもの。
 内部告発、法令等の改正、メディアと世論、そして世論動向を汲む行政の立ち位置によって黄ばみ、シミで済んでいたものが、グレー、クロに変わることはありえる。これがいわば過去の負の遺産。
 過去の負の遺産に出くわすはめになった企業法務担当者はどうすればよいのか。
恨み言、愚痴をいってもはじまらない。覚悟を決めて対処するよりない。
 逃げれば追われるだけ。
 翻って、今自分が関与している仕事が、未来に負担を残さないために何ができるか。
未来を完全に見通すことなど誰にもできない。といって、リスクを避けるためにブレーキを踏んでばかりもいられない。
 正解はないけれども今思っているのは「あとから説明がつかない」ことはやはりいったんブレーキをかけること。疎まれ、嫌われることはあるかもしれないが、将来に禍根を残すわけにはいかない。


 出番が回ってくる頃にはビールがだいぶ入っていましたので、あやふやな部分もあったかもしれません。
未来に向けてどうするかは自分の年齢を考えるとけっこう重い課題なので、また考えが変わるかもしれません。あくまで現時点での「思考メモ」です。

最後に
@かたさん、@はっしーさんほか運営に関わった方、出席者の皆様、そして何より無償ですばらしい空間を料理を提供くださった「クックパッド」の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。


 

マネジメントについてのあれこれ

 先日ボソッとしたつぶやきに対して、珍しくRTやらお気に入り登録があって少し驚いています(よく見てろよ)RTした方のフォロワーが多いのでつぶやきを補足しておいたほうがいいと思ったもので以下。

 どんなに優秀なマネージャーであっても他者を変えることはできないと思っている。

というつぶやきは、実は10年ほど前当時所属していた企業グループのマネージャー研修の社内講師を担当していたときに、研修カリキュラム冒頭に受講者に出した課題のフィードバックで必ず入れていたもの。

 このフィードバックはふたつのタイプのマネージャー(予備軍含む)に向けて発しています。
ひとつは、やり手で成功体験を重ねてきている押し出しの強いマネージャー。俺についてこい、俺のいうとおりにしろ、なんで俺が思ったとおりにできない、指導して一皮むかしたる!といったイメージでしょうか。
他方は、部下・メンバーが思うように成果を挙げない、自分が思ったとおりに成長しないことを自らの責任、能力不足と受け止め、悩み苦しむマネージャー。経営者本やマネジメント本を読んで、自分と比較し落ち込んでいく、そんなイメージ。正反対のようにみえますが部下・メンバー育成について「マネージャが変える、変えさせる」と考えていることに変わりはなく、それがうまくいかない場合に言動や行動が外に向くか、内に向くか の違い。どちらにも「問題発生」の芽があることはいうまでもないでしょう。
そこで「他者は変えられないものなんだ」ということに気づけば、どちらのタイプのマネージャーも見えてくるものが違ってくるのではないでしょうか。
実は自分も研修カリキュラムや講義ノートを作っていく過程で「他者は変えられない」ということが腑に落ちて少し気持ちが楽になったくちです。

 ではどうするんだ、ということですが研修カリキュラムは、このあとモチベーション理論や交流分析、行動心理学の講義とグループディスカッションと進めていくのですが、その詳細はここでは触れることができません。(権利関係もありますし、そもそも自分がそのグループにいませんので)
ただ社内講師間で作成した講義ノートでは「どんな小さなプロジェクトであっても、部下・メンバーが主人公となって成功体験を重ねていく環境をつくるのがマネージャーの仕事」という落とし所にした記憶があります。
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来年のこと

 9月末から今月に書けて来年の手帳、日記の類いが一気に販売開始しています。
ビジネス雑誌系がこの時期に毎年「手帳術」なる特集を組むのも恒例となりました。 
ときとして「追いたてられる」ような感覚に襲われるのは自分だけでしょうか。
「今年まだ2ヶ月もあるじゃないか」と思うのは、過去に突然の「組織再編」に見舞われた経験からでしょうね。2ヶ月では完結しないまでも、スタートを切り、事務手続きを進められますからね。

  IPO準備や組織再編が続いていたころは、システム手帳の年間計画、タスクスケジュールといったリフィルをせっせと利用していましたが、とりあえず「落ち着きました」ので今は出番が減りました。
いやちゃんと公私含めて来年以降の計画を考えれば出番はあるのでしょうけれど、いろいろなことが続くと来年のことは来年にならなきゃわからん、という気持ちのほうが強くなってしまうのです。
怠け者の言い訳ですが、まず年内をきっちり終わらせることに専念というのが正直なところです。

 いろいろあるもので。




5分間

 持ち時間5分でネタを披露するイベントに参加することにしました。
 5分というのは、長そういて短い、短そうでいて長い時間ですね。

 管理部門に異動してからもう大分経ちますが、営業部門にいた頃と大きく違うことは「社外の人」の前で話す、提案するという機会があまりないということです。社長、役員への説明、社員向け研修など人前で話す機会はあります。たしかに社長に説明、提案をするときは多少緊張するときもありますが、それでも「社内」ですからね。法務や広報からあの件で話がしたいと依頼すれば、内心は渋々ということがあっても、まあ30分なり1時間なり時間はとっていただけるわけです。それは研修や勉強会なども同じことがいえます。まったく拒絶ということはありません。

 そこに甘えというか弛みが生じているかもな、と思ったのが冒頭の参加の動機。

 営業担当の頃は思えばしんどかった。特に新規開拓などのときは、まあほぼこちらの話を聴いてもらう時間どころか、ほとんど門前払いに近いですからね。相手の話すら聴けません。何回か通ってようやく商談らしいところまでこぎつけても、そうそう長い時間はもらえません。
 採用してもらった販売先の社員向けの商品勉強会向けに張り切って資料を揃えても、他の業者が持ち時間を押したがために、こちらの持ち時間が減ったり、聴講する側が疲れきってはなから「もうこれ以上はいやです」という空気を漂わせていたりと、「話を聴いてもらう」までに費やす労力といったら。この点では営業担当者のほうが「タフ」になりますね。

 その頃を思うと、社外の人前で話すスキルというか感覚は明らかに鈍っていると思わざるをえません。
それで冒頭のイベントに登壇する側で参加することにしたのです。
 まあ「晒し、晒されてみて初めてわかる己の姿」ということがありますからね。

 他人の時間を「5分」いただくというのは、幸福なことだと思います。

 とはいえ、まだネタが纏まらないのですが。

  

モノづくりのDNA

 「土地代とか人件費の安さだけで工場の立地を決めちゃだめなんだよなあ」
一昔前、同じ県下に生産拠点を構える同業者のS氏が酒を飲みながら嘆きました。
「やっぱりモノづくりの風土というかDNAがある地域とそうでない地域とでは違うんだよ」
彼がいわんとすることはわかりました。勤務先の工場でも彼がいうような事態が起こっていましたからね。(ここでは多くは書きませんが)

 そのS氏の勤務先である企業の創業の地を久しぶりに見学してきました。(このような場合は「広報職」という立場です)ついでに同じエリアにある、今苦境に陥っている電機メーカーの創業者の実家である酒、味噌の醸造元にも立ち寄ってきました。(このように書くとどこだかわかりますよね)

 前者の場所を訪れるのは7、8年ぶりのことです。
古くからモノづくりの歴史のある地域ですが当時は一企業が創業地に建てた歴史館をどうように地域社会で活かすかという試みを始めたばかり、どうなるのだろうと思っていたのですが、今回訪れてみるとごく普通に地域に溶けこんでいるようにみえました。

その日はちょうどその施設と町が行うイベントと重なっていたのですが、地元の小学生がその施設内の工房で作った作品がイベント会場を盛り上げる小道具として並べられていました。(作り手の名前入りで。見事なものばかりでした)
 
 同社のその施設の事業(文化事業)が単体で収支がとれているかはわかりません。
しかし、自分の手で作ったモノがイベントで使われ見物客を喜ばせたという経験をきっかけにして、小学生のうちの何人かがその企業の作り手またはその町の地場産業の担い手になる可能性もあるわけですし、また協業を重ねていくことで地域と企業との良好な関係が保たれることもあるわけで、長期的な投資活動と考えられなくもありません。同社は比較的ドラスティックなグループ経営に移行しているのですが、そのなかでぶっつり断ち切られることなく継続しているので評価を得ているのでしょう。

 自分は創業の地があり創業家がきっちりと存在感を示している企業の強みというものを改めて痛感し、ああ、こりゃあ敵わないなと素直に思いました。
 製造業にとって「モノづくり」をどのように継承し発展させていくか、人材確保をはじめ非常に重い課題になりつつあります。今回見学した企業と同じことは当然できませんが、何かしらのヒントはあると思いました。

 と、自分だけが思っていても仕方ないので、まあ経営者や人事部門も他社のいろいろな見学しに行く事を薦めることからかと、立ち寄った醸造元で買った原酒を呑みつつぐだぐたと書いたのでした。

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