企業法務マン迷走記2

 大船ならぬ「酔っぱらった船」に乗ったかのような企業法務担当者の日常

2015年12月


流儀・作法の限界

 他人事ではありませんが、今年は企業不祥事が相次ぎました。

 そんな背景もあってか、不定期に読んでいる「日経ビジネスNo1819」と「広報会議2016年1月号」では切り口は多少異なりますが「危機管理広報」を特集記事として組んでいます。日経ビジネスではご丁寧にも謝罪カレンダーを掲載、12月はどこが?とあります。アドヴェント・カレンダーじゃあるまいし、と突っ込みたくもなりますが、まあこれだけ続くと。

 謝罪の流儀や作法なるものが本当にあり守られるものであれば、このような特集記事が組まれることもありませんし、何冊も危機管理広報の書籍が出版されることはないのでしょうけれども。逆にひと昔前と比べたら危機管理広報に関する情報は増えているといってよいでしょう。
 今年謝罪会見に至った企業はそれ相応の大企業であり、広報・法務、弁護士、PR会社など社内外のスタッフの力を結集すれば炎上することはないだろうと思うのですが、にもかかわらず、というところに危機管理広報の仕事の難しさを感じます。平時においてわかっているつもりでも、いざとなったら頭も身体もそうは動かないといったところでしょうか。

 かくいう自分も大がかりな(企業団体をあげての)リコール会見を経験したとはいえ、既に8年前のことですし、資本も変わり当時の役員、スタッフがほとんど社に残っていませんから当時と同じように対処できるかわかりません。当時はまだ今ほどSNSが普及していない時期でしたから、ネットリスクについては経験していません。過去の経験はそれほど役に立たないと思っています。

 メディアトレーニングを受けお辞儀の作法を学び、会見会場の設営などのマニュアルを守ったとしてもそれは形式・様式だけの話に過ぎないということでしょう。

 自分としては「逃げたら追われる」、これを肝に銘じているだけです。

  

例の傾いた事件について思った幾つかの事柄

 今回は「法務系Advent Calendar 2015」参加エントリーです。
 とはいえ、変わったことはしません(できません)

 幾度となく触れていますが、自分のサラリーマン生活のスタートは営業担当者です。
入社してから30代半ばまで、主にゼネコンの建設工事現場を廻っていました。
打設したばかりの湿ったコンクリートの匂い、建機の運転音、配筋工事始め様々な工事作業による金属音やら何やら、指示命令とも怒号ともつかない声が交錯する現場に打ち合わせで出入りしていました。
カタログ品をただ納入する仕事ではなく、現場ごとのカスタムオーダーメイドの製品を工事込みで納品する仕事でしたから、仕様決めから納品工事、建物の竣工までどんなに短くても半年、原設計段階から関わる場合だと2年近くその建設現場に関わることもありました。
 
 例の傾いた事件についてまだとやかくいえる段階ではありませんが、ただかつて建設現場に業務で出入りし、そして今自社の従業員や協力業者が建設現場で仕事をしている企業の法務周辺業務を担当している身からいうと他人事では済まない事件ということで。

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拾い読み ビジネス法務 2016年1月号

 ビジ法1月号です。
 
 今回はけっこう読みでがありましたが、印象に残った記事から。

 特集1 「改正法・新制度対応! 社内研修7選」
 さまざまな法改正がある一方研修のなかなか時間がとれない、とってもらえない現実を考えると、短時間でとにかく重要ポイントをどう伝えるか、というのが課題。研修ではなく社内会議の報告事項でレジュメを配布するしかない場合においても、1、2枚の分量でとにかく読ませる内容にするには?といった悩みが常に付きまといます。
 そんなわけでコンパクトながらも本特集は助かるなあというのが正直な感想です。

 特集2 「法改正でここが変わる障害者雇用のこれから」
 博報堂DYアイ・オーの田沼社長による「特例子会社の可能性」は実務の現場からの問題提起で読み応えがあります。数年前、同業他社の特例子会社を見学する機会があったのですが、今回の記事を読み腑に落ちた部分が少なからずあります。重みがある内容でした。

 ということで後ほど加筆します(最近このパターンばかりだ)

 
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