企業法務マン迷走記2

 大船ならぬ「酔っぱらった船」に乗ったかのような企業法務担当者の日常

2016年03月


拾い読み ビジネス法務 2016年5月号

 懲りずに拾い読み。ビジ法5月号。

 数多の法務部員の心をかき乱す(?)刺激的な特集「生き残れる法務部員とは?」

 うーむ、「生き残れる」の後ろには、どの職種も入れられる(経理部員、営業担当者、人事担当者など)というか皆同じだと思うですが、無資格の法務部員にとっては有資格者、ロー卒の法務部員の登用や採用という、これまでの弁護士/企業法務担当者の棲み分けのようなものがなくなりつつありますので少し切実さが違うかもしれません。
 「生き残れる」のが10年後なのか5年後なのか来年なのか、企業環境の変化次第ですかね。

 一口に法務部員(あるいは担当者)といっても所属する企業の業種、企業規模、上場非上場、社歴、法務部の有無諸々によって業務範囲が異なるでしょうし、求められるスキル(法曹資格だけとは限らない)
人格も異なるかもしれません。ある企業ではひとかどの法務部員になっていたとしても、他の企業では丁稚レベルかもしれませんし、あるいはオーバースペック(そんなに出番はないという意味で)かもしれませんし、今回寄稿された企業法務の方の記事を読んでも皆それぞれですので、どうすればいいんだい?と思う読者がいるかもしれません。

 自分で考えて生きる場所を決めるか作っていくのだよ、ということだと受け止めていますが。

 もっとも自分の場合は年齢も企業勤めとして残された時間がそんなに多くないので、「生き残れる」がまず生命体としてどうかという点からですし、「君、もう法務はいいよ」といわれる確率は30代、40代よりも高いのです。生き残れるか?というよりもどのような生き様をするかというほうだろうなあ。

 それはそれでキビシイ。

 (後日加筆予定)

 

拾い読み Business Law Journal 2016年5月号(2)

 ぽつりぽつりと読んでおります。BLJ5月号。

 特集「改正不正競争防止法の評価と営業秘密保護の考え方」
 自分のいる業界はおおらかな(?)ところがあって、同業他社の情報が販売先、取引先や流通業者を通じて漏れ伝わってくる面がある。お互い様というところなのか。伝わってくる話が「営業秘密」なのか、ただの噂話レベルなのか? 先端技術を争う業界ではないという点もあるのかもしれません。とはいえ、アライアンスの機会もないわけではありませんので、この改正を機にちょっと締めないとあれかな。技術担当の幹部にリーガルの重要性をわかっている人が若干いるので、この人たちをキーにしていければ、と算用したりして。

 連載記事「ケーススタディ 内部通報」第2回は「パワーハラスメント」
 パワハラ、「あるある」では困るのですがやはり一定量の通報件数があります。確認していくと「これでパワハラと取るんだ?」という事例もあるのですが、マネージャー層のコミュニケーション能力の問題も手伝って「パワハラ」案件に発展というものもあるよなないよな。問題社員(ローパフォーマー)と叩き上げのマネージャーとの組み合わせから生じたものはパワハラ対応というよりも、職場改善プロセスといったほうがよく、どこまでこちら(法務)が関わるべきか悩むところでもあります。
 自分の場合、40代以上のマネージャーのほとんどと旧知の間柄にあり、通報がある場合に調査側の人間として適しているのかそれも悩ましいところ。まあ、腹を割って話そうということはできるのですがね。

 2回に分けて書くほどの内容でもなかったかと凹み、反省。

 あ、表紙のデザインは思い切りましたね。虎視眈々と秘密を狙うってことですよね。
 




 
 

拾い読み Business Law Journal 2016年5月号(1)

 1ヶ月が過ぎるのが早いですね。ろくすっぽ更新しないうちに次から次に月刊誌が。

 例によって拾い読みです。関心を持った記事から順に。

 連載記事「独禁法の道標2」第6回は『アフターマーケットと独禁法』
 このネタが来たか、という感じ。20年近く前、官需マーケット周辺の仕事をしている時に、記事になった業種の人とも接点があったのですが、非系列メンテナンス業者の登場に憤慨していたような記憶があります。全くの新参者というのではなく各メーカー系列メンテナンス会社の退職者が設立した会社だったようで、感情的な部分があったと思います。
 卵が先か、の話でメーカーがアフターマーケットで収益が上げられるからとプライマリーマーケットでの熾烈な価格競争を繰り広げたのか、それとも発注者側が「アフターで儲けられるのだから、納入価格を下げろ」と迫ったのか、その両方なのか。実際のメーカー納入価格のレベルにのけぞります。
 アフターマーケットと一口にいっても、消耗品の販売なのか、インフラ系の設備、昇降機などの法定点検業務を伴うものなど様々で、後者の場合、メーカー非系列企業に対して系列企業と比べて価格や納期を不利に設定することは認められないのはともかく、業務体制や品質など信頼をおける企業でないと消耗品や部品の供給も躊躇われるのも事実。
 悩ましいところですね。

 とりあえず今日はここまで。

 
 

子会社はつらいよ 下から目線でなんちゃら 15

 不定期エントリです。
 カテゴリーが会社法まわりでよいのか、だんだんわからなくなってきました。

 どの企業にも創業の精神というものがあると思います。ときに創業者の精神論というか教えといいましょうか、成功譚に過ぎないのかもしれませんが。
 子会社、特に買収された子会社というのは、親企業グループの一部門でありながら元々の企業風土を抱えています。そうそう簡単に同化できるわけではありません。
 そこでときとして親会社による研修が実施され、まず親企業の創業の精神やら創業者の成功譚を教え込まれる、ということがあります。

 子会社になったときの戸惑いというのは、ほぼ業務の進め方、決裁のやり方の違いなのですが、その違いの根となるものは、親企業の創業期や成長期における創業者や当時の社員の苦労・苦心だったりするわけです。
 新参者が共有するのは難しいところですね。
 創業者が健在の場合は、創業期の話は「昔ばなし」ではありませんしね。

 企業再編やら事業売却のニュースが続いています。自分の勤務先とは比べものにならない歴史や規模を誇っていたはずの企業やその部門が別の大企業グループの傘下になるわけですから、その従業員の気持ちたるや。
 経営や事業の安定を得る代わりに捨て去るもの、新たに身にまとわなければならないものがあります。

 一従業員としてそこを割り切れるか、というのが最初の選択でしょうかね。
 


 

タルカス、そしてヒーローの死

 今年はミュージシャンの訃報が続きますが、昨日もたらされたキース・エマーソンの訃報はきついものでした。昨日朝の時点では急病か何かと思っていたのですが、どうやら拳銃自殺との話で。チケットは取っていませんでしたが来日コンサートが予定されていたなかでのこの知らせ。。。

 ロックミュージックはギタリストが主役という時代に、当時は未知数の電子機器だった巨大なシンセサイザーをステージにどんと置いて、オルガンにナイフを突き刺したりひっくり返したりする一方、凄まじいテクニックで演奏を繰り広げるキース・エマーソンは、ギタリストではないロック少年のヒーローだったと思います。(さすがに全盛期をリアルタイムで味わった世代ではありませんが)

 本格的に洋楽を聴き始めた10代の頃(80年代初め)どこでどうこじれたのかプログレッシブ・ロックを聴きこむ時期がありました。その当時ですらすでにプログレッシブ・ロックは衰退したジャンルでしたが、EL&Pの「展覧会の絵」や「タルカス」は本当によく聴きました。初めて聴いたときに「なんだこれ?」と異質感を抱きながら、愛聴盤になっていったレコードは何枚かあるのですが、その1枚は「タルカス」なのでした。またジャズやフュージョン(通じるかな)に関心を持つきっかけにもなりました。キース・エマーソンは、自分の中ではけっこう大きな存在だったと思います。

 かつてのヒーローの老境を迎えてからの自死。本当に堪えますね。



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