勤務形態が混乱、カレンダーって何?GWって何?という状況に置かれています。
 皆さま、休みは取れているでしょうか。

 前々回のエントリーでちょっと自動車メーカーさんについて触れましたが、その後も「何だろな、これは」という報道が続いております。燃費試験方法やデータの偽装には1990年代から手を染めていたという報道を見ると、あのリコール隠しやその後投資ファンドが関わった企業再生なんたらの時期にも黙々と不正行為を行っていたということですからいろいろな意味で驚きです。
 非主流、不採算の部門(子会社含む)で不祥事が発生しやすいという論の裏付ける形になってしまっていますよね。

 で、前々回エントリーに加筆しようかと思ったのですが、少し長くなりそうなので別エントリーにした次第。

 以前にも書いたような気がするのですが、10年ちょっと前にマネージャー&マネージャー候補対象の研修の社内講師をしていたときのことを少し。カリキュラムの中に、当時人気のあった某番組を教材に、その企業(のプロジェクト)の成功要因を挙げよというグループディスカッションをやってもらうと、必ず「自由を尊重する社風だから」「企業風土が良いから」という回答が反射的に上がってくるのですね。
研修ですからそのような回答は講師としては「待っていました」というところですが、危機感を持ってフィードバックします。成功の要因を社風や企業風土に求めるということは逆の場合もありということになります。
 成功、失敗あるいは不祥事の要因を企業風土だ、社風に求めると一見もっともらしくきこえるのですが、本質には全然届いていないと思うのですよね。当事者の顔や行動が全くみえない、つかめない。下手をすれば当事者にも都合の良い言い訳、隠れ蓑に使えるのですよ。組織風土や文化には逆らえませんでした、という具合に。
 社風や企業風土とは誰が作っているのでしょうか。創業者?経営者?それとも。

 まあ、簡単には答えられるものではありませんよね。

 今回の事例で旧ブログで取り上げた書籍を再読しました。件の自動車メーカーの事例も掲載されています。(再びリンクを貼っておきます)
 技術者倫理を取り上げた書籍ですが、果たして求めるのは倫理というものなのかという思いがあります。今、自分の頭の中を巡っているのは「矜持」の二文字です。
 組織内の軋轢や矛盾のない企業はないと思いますし、縦のものを横、屏風は曲げなきゃたたない、といったこともあるでしょう。ただ、「それをやったらお終いよ」という譲れない最後の一線は事務系だろうと技術系だろうと持っていると思うのです。
 その点では本当に取り返しのつかないことをしてしまったと、他所様のことながら製造業に身を置く者として報道に触れるたび重い気持ちになるのです。