地元のマイナスになることは書かない方がいいと思うのですが、多分他の町でも起こっていることがついに地元でも!ということで。

 気に入った特集のときに買う雑誌というのがあります。新聞の広告欄を見て「お、今回は買うか!」と思ったものの「ところでどこで買う?」と動きが止まってしまったのでした。
 最寄駅構内にある書店(チェーン店)が先月中旬に閉店してしまい、ついに徒歩10分圏内(厳密にいうと同一町内ではないけれど、まあ町内範囲)に書店が1店も無くなってしまったのでした。
 東京郊外・北多摩の私鉄沿線の駅近辺とはいえ、半径1km以内に公立の中学校が2校、中高一貫の私立校が3校と職業訓練短期大学があるエリアなのに!

 閉店した書店はもともとは駅前に店舗を構える自営の書店でした。中学時代の教科書のアンチョコから受験参考書はだいたいこの書店で揃えることができましたし、大学生時代も文庫本を結構買いました。古井由吉や中上健次、金井美恵子らの作品を買うものだから店主に「君は面白い読書趣味だねえ」といわれたものです。
 店主は20年前に自宅兼店舗を小さなビルに建て替えたのを機に自前経営ではなくチェーン店になり駅構内に店を移し、10年前に別の書店チェーンになる時に書店経営から手を引いてしまったようでした。
 駅構内といっても小さな駅ですから店舗面積もたかが知れています。月刊誌、週刊誌、単行本・文庫・コミックの新刊を置いたらそれで終わり。学生が使う駅でも参考書・専門書の類は一切ありませんでした。私立校の子達がその店で本を買っている姿はあまり見かけませんでした。自分にとっては帰宅時や買い物のついでに立ち寄り、建築・クルマ・PC関連の雑誌を買うには便利だったのですがねえ。
 多分、近隣の人口構成や収入層、販売データなどを分析すると不採算店だったのだろうと思います。

 書店が地域の文化発信の場、とまで大それたことをいうつもりはありませんが、町の書店の品揃えがその地域のある種の特色を表していると思うのです。でも、書店がない町はどのようにみられるのでしょうかねえ。繰り返していいますが東京郊外の住宅地なのです。

 何か望ましくないことがじわじわと進行しているような気がしてならないのです。