やっと法律時報3月号の特集「平成26年会社法改正の評価」を読み始めました。
こんなことをいうと叱られそうですが、完全子会社にいるとどこか感度が鈍くなります。

 特集トップの中大・大杉教授の「上場企業の経営機構」を読みながら思わず苦笑いしてしまいました。

 投資ファンド傘下だった頃、取締役会で取締役や執行役員人事の話になると投資ファンドのトップが「取締役はライン人事の延長線じゃない。」と発言していたことを思いだしました。いろいろありましたが、この意見にはそうだ、そうだと取締役会の隅で議事録をとりながら思っていました。もっともそういうからには投資ファンドが外部から取締役を引っ張ってきたかというと、そういうこともなく終わったのですが。

 どうして人は偉くなると「愛い奴」で周囲を固めるのでしょうねえ。

 古くなり勢いを失った企業も創業の頃からそんな態であったわけがありません。
しかしいつしか経営トップや幹部がマネジメントを「愛い奴」中心の構成で行うようになると勢いが失われることになります。「愛い奴」はたいがい自分を追い抜く可能性のある「未来の大物」ではありませんからね。仮にそういう「未来の大物」が素性を隠して「愛い奴」になっていたとしても、使われない能力はやがて廃れてしまうものですし、経営トップが変わるときに上に抜け出る機会を得なければ「愛い奴
」でおしまい。自分がついていた幹部の反対勢力がトップになったら、もう「愛い奴」でもなんでもないですからね。でも反対勢力にも「愛い奴」がいたりして、そんな繰り返しで経営者の小粒化が進んでしまうのだろうと思うのです。下から目線でいうことではありませんが(苦笑)

 上場企業に設置される社外取締役が本当に機能し、経営トップの後継者問題に積極的に関与し、「愛い奴」マネジメントを払拭させることができ、それが企業の成長に繋がれば、このたびの会社法改正は評価される、ということになるのでしょうか。

 ちょっと苦しいか。

 雑感のようになってしまい、反省。