カテゴリーが会社法まわりでよいのか迷いつつ。

 グループ会社の管理といえば、内部統制システムの構築と運用なのですが。

 非上場子会社の従業員にとって、それが経理をはじめとする管理部門の担当者であっても、上場企業のIR部門、財務報告作成部門の業務は理解以前、想像外ということがあります。うるさいことをいってくる親会社のその先には株主が存在する、というを日常意識することはないといってもよいでしょう。
その上場企業の一部門が分社によって完全子会社になった企業では、ひょっとしたら親会社が株主(=資本の出し手)であることを理解しているか、一般従業員レベルではあやしいところです。
このような有様では、そもそも内部統制が何を目的としているか、腹落ちどころか頭に入りにくいものです。 
「また面倒くさいものがやってきた。」「こんなに書類を作らなくてはいけないのか(怒)」
「これが一体我々の何になるというのか」
子会社の管理部門を中心に怨嗟の声が上がります。
なんといっても、子会社は親会社ほどの陣容を抱えているわけではありませんからね。 
 勤務先は株主が数回変わっていますが、内部統制に関しては基本的には元々の企業グループの時代に構築した(させられた)ものがベース。投資ファンド傘下でIPO準備をしていたときも、若干見直したもののいちから構築することはありませんでした。現在の株主に変わったとき、内部監査部門、会計監査人からの一言は「非上場子会社にここまで求めませんよ」半分呆れまじりでした。
つまりオーバースペックだったわけですね。

 親会社の関係会社管理部門担当者からすれば、グループ会社全社例外なく同一のシステムと運用基準で管理を回させるのが合理的なのかもしれません。
 しかし、たとえばグローバルに事業展開する親会社と日本国内のみで事業展開する子会社とを同じ水準とするのがはたして当該子会社自身のためになるといえるのかどうなのでしょう。

 管理部門の陣容が小さなところにオーバースペックの仕組みが降ろされればどうなるでしょうか。
勤務先の例でいえば制度に対する疲弊と「COSO」アレルギーが残りました。いまも内部統制についてネガティブなものしか残っていません。これでは親会社にとってもマイナスではないでしょうかね。
 子会社側に親会社側の管理手法にうんざり、疲弊感がたまれば、実態をともなわない、形式だけ取り繕った「内部統制」になるリスクが発生するのでは?
 子会社の身の丈にあったものでなければ根付かない、と思うのです。

 内部統制やコンプライアンスについて下から目線でいわせてもらえば、もうひとつ、親会社自身に問題はありませんかということ。
 要は親会社自身が本当に取り組んでいますかということです。親会社には子会社よりも多くの部門が存在しますし、当然子会社側もさまざまな業務を通じて親会社の子会社管理部門のほかにもパイプを持っています。
 親会社のある部門から「適当でいいよ、あれは。全部は無理。うちもそうだからさ。」などという話が子会社に入れば、「ああ、そんなものか」となっていくのは時間の問題。
 
 子会社の姿、それは親会社自身の鏡に映った姿でした、なんてことになっていないでしょうか?

 それでは、また。