先月末、出光と昭和シェル石油の経営統合協議の本格化に関する発表がありました。

 90年代後半の一時期、仕事でガソリンスタンド業界をうろうろしていたことがありました。当時はガソリン価格が下落。石油元売り会社によるガソリンスタンドの経営改善や統廃合が始まった頃です。郊外の国道沿いでレギュラーガソリンがリッター90円台で売られていた時代でした。小規模の排水処理装置のようなものを売るために石油元売各社や有力代理店を回っていたのですが 、なかなか営業のとっかかりを掴めなかったのが冒頭の2社でした。
 その当時からガソリンスタンド云々ではなく石油元売の統合も始まり、今や名前がなくなった会社も多いのですが 、ついにこの2社もか!という思いでリリースを読んだのでした。
 この発表のとおり経営統合がはたされれば、この業界はほぼエネオス、出光、コスモの3社となるわけで、 市場では上位3社程度しか生き残れない、ということがいわれていますがまさにそのとおりとなったわけで。これが熾烈なイス取りゲームの行き着く先、ということでしょうか。
 経営統合は1+1=2ではまったく意味がないわけで、これからそれぞれの企業内で起こるであろうあれこれを思うと 、なんともいえない気持ちになります。

 翻って自分のいる業界を思うと、相変わらずプレイヤーが多いのですが、上位3社とそれ以外といった図式が はっきりしてきました。それでも業界再編の話があまり出てこないのはどういうわけか。将来的に市場がシュリンクしていくのが明らかなのにわざわざ買い物をすることもない、弱いものが倒れていくのを待つ、という、まあ上位のほうの考え方はそんなところなのかもしれません。
 「それ以外」のほうは「生き残る」のか「買ってもらう」のか、そういうことを本当にいつも考えていないといけないのかもしれません。

 イス取りゲームをしているうちはまだ幸せ、ということでしょうかね。