季節感に乏しい毎日を過ごしています。あと2週間で今年も終わりです。

 12月14日は赤穂浪士を祀る「義士祭」がニュースとして取り上げられたものでしたが、最近はどうなのでしょうね。テレビを観ないのでわかりません。
 赤穂浪士、忠臣蔵をテーマにした書籍は数多ありますが、自分が面白いと思ったのは池宮彰一郎「四十七人の刺客」と、取り入れ方が少し違いますが宮部みゆきの「震える岩」ですね。
 で、前者は何回も読んだのですが、企業法務の目で斜めから読んでみても面白いかもしれません。(こじつけ気味ですが)

 ・トップの不祥事によって解体(廃藩)に追い込まれた赤穂藩 
 ・殿中の事件の真相を把握せず、また明らかにもせず幕引きを図った幕府(政府)
 ・事件の真相が明らかでないことを利用して、吉良のネガティブキャンペーンを展開した大石内蔵助
  (浅野は清廉潔白、吉良は強欲)
 ・キャンペーン・仇討ちの原資は、財務担当役員の大石が管理していた塩取引による簿外利益
 ・ネガティブキャンペーンによる世論俗論を気にして、手のひら返しをする幕府(政府)
  (吉良家の小普請入り、屋敷がえなどが描かれます)

 吉良家・上杉家にとってはたまったものではありませんね。

 一方、大石内蔵助は廃藩にあたり
 ・浪人となる元藩士の生活の先行きを成り立たせること
 がまずあり、
 ・その上で「少数精鋭」で討ち入る
 計画を立てるのです。なぜ「少数」かといえば、仇討ちに成功したところで得られるものは死しかないからです。このあたりは証券会社破綻の時の「しんがり」を彷彿させます。

 ・討ち入り後、幕府は討ち入り支持・不支持の学者それぞれに論を張らせあとは世情に委ねる

 というところもツボですね。

 後者「震える岩」は赤穂浪士事件の100年後が舞台ですが、殿中の事件の原因は浅野の乱心にあり、幕府が乱心と沙汰さえすれば、赤穂廃藩も討ち入りもなかったという描写があります。
 組織トップに気鬱の病があったということで、ストレスチェックは必要ですねとこじつけてしまいましょう。

 こんなところで今日はすみません。