不精して2号まとめて、というわけではありません。

 BLJ2月号、恒例の「法務のためのブックガイド」2017版、そして3月号からは、惜しまれつつもとりあえず一旦(敢えて、一旦といっておきます)「企業法務ブロガーの辛口法律書レビュー」 について。

 2月号の「法務のためのブックガイド」。最初期の「今年買って読んだ書籍を持ち込んで座談会しましょう」と手弁当的企画も、今やBLJの柱の特集となりましたね。企業勤めの法務担当者の遠慮のない率直なレビューに敵う提灯記事はないでしょう。レクシスの書籍も斬られているのに、編集スタッフは太っ腹だなと思います。
書籍の購入はどうしても自分の業務に関わる書籍中心になるので(まあ、これも少ないのですが)、業務とは関わらないITやファイナンス、海外法関連の書籍は後回しになります。とはいえ、業務に関わりが少ないとはいえ、企業法務界隈のいわゆる「共通認識」は持ち合わせていたいので、様々な業種の法務担当者によるレビューが掲載されているのは正直助かります。全部を購入するわけではありませんが、参考にはさせていただいております。
 しかしそれにしても昨年はきちんと本を読んでいないなあと反省した次第。

 さて自分の周囲では2月号のブックガイド冒頭座談会での「不在」がかえって話題になったronnerさん、3月号の「辛口レビュー」ではきっちり締めていただいております。1位に「会社謄本 分析事始」を持ってくるあたり、まさに真骨頂ではないでしょうか。(この本、実は立ち読みしたことはあるのですが、閉鎖登記や下線部の多い登記簿謄本を抱える身としてちょっと辛かった(いや悪いことはしていませんよ)ので購入を見送っていたのです。)
 それはともかく最後まで「著者にも読者にも厳しい」連載でした。

 楽しみながらも思ったことを少し。
 ブックガイドやレビューの危険なのは、これから読者となる人間の「先入観」を左右してしまうところ。読者はレビューも「レビュー」しなければならない、と思うのです。ハードル高いけれどね。同じ職種である企業勤めの法務担当者のレビューといえど、所属企業の立ち位置からのものというのは忘れてはならないでしょう。わかりやすい例でいうと「下請法」、「システム開発」関連書籍。発注者側企業の法務担当者と、請負企業側の法務担当者とでは当然関心ごとが違いますからね。

 ともあれ、顕名匿名を問わず企業勤めの法務担当者による書籍レビューというジャンルを打ち立てたBLJ。継続することの難しさは察するのですが、このブックガイドが下手に「権威」にならないよう、手弁当的味わいを残しながら継続することを望みます。

 そしてronnerさんの「辛口法律書レビュー」については、法律書版「読まずに死ねるか」のようになってもらいたいなあと勝手に思っています。(本当に勝手だ、お気を悪くされたらすみません)