前回エントリ以降、法務業務の効率化についてあれこれ思いを巡らせたのですが、効率化が目的ではないのはいうまでもありませんよね。

 いわゆる「作業」と分類される業務から解放されるとして何をするか、最近「渉外」とか「ロビー」という言葉を法務界隈でも目にするようになったので、ではその点について自分の経験・体験を合わせて書いてみようかと。

 これまでのエントリでも触れていますが、勤務先メンバーのひとりとして事業者団体(工業会というものですが)の活動に参画しています。事業部門に在籍していた頃からの縁というか、法務に異動した当時工業会の再編があり、その業務に関わっていたまま何となく居残っているというか、「続けて出席するよね」という事務局の言葉に甘えているというか。統計業務はさすがに支障があるので法務や広報も関わりが深いということで消費者関連の分科会に籍を置いています。なんだかんだで前身の工業会から通算するともう15年くらい関わっていることになります。
 で、思うことは「渉外」や「ロビー」とわざわざ声高にいわなくても、例えば事業者団体活動に参画しすることで渉外業務に関わるということ。
 製造事業者団体には「技術」や「規格・基準」といった分科会があり、加盟メーカーの技術担当者が出席していますが、所管の要求・要請について社内をまとめさらに団体内で意見を述べ、ときに所管の担当官や関係団体を交えた協議にも参加しています。彼らの勤務先所属が設計部だとしても渉外業務を果たしているのですよ。

 法務担当者が渉外担当者となっていきなり事業者団体に参加するには相応の準備がいるでしょう。当然のことながら自社だけでなく業界事情(裏も表も)に通じなければなりませんし、製造業であればそこそこ規格や技術、製造のことも理解しておかなければなりません。社外の人間とのコミュニケーション能力も問われます。
 しかし法律に強い、訴訟やクレームなどの交渉経験が豊富といったプロフィールは、「一目を置かれる」という可能性もあります。外部団体活動で大事なのはきちんと会務を果たすのが前提ではありますが、「存在感」を放つということです。(ひいてはそれが自社の利益にもいつか繋がる…かな)社外団体活動には各社とも押しの強い人間が出張ってくることが多いですからね。もし本当に渉外という仕事で生きていくなら、業界内で「無視できない存在」というか「ちょっと声をかけてみるか」という立場を築けると違ってくると思います。
 
 それにはどうすればということですが、自分の経験だけでいうと、情報を発信する、苦難を共にする、やっぱり運、かなと思っているのですが、このエントリーは不定期かつ短い連載にしますね。