新入社員研修の季節がやってきました。今年も研修2日目にコマを割り当てられいって参りました、研修会場のある某関東の工場。今年は技術系の新入社員の比率が高かったのでどうしたものかと思ったのですが、結局従前のものとそれほど変えずに、時折挿入する小ネタに昨今の製造業の不祥事を取り上げる程度にしました。まだ実務に就いていないのですから文系、理系を意識する必要もないかと。

 研修や勉強会の講師を担当させられる法務担当者の方もいらっしゃると思います。人前で話すのはどうも苦手で、という方もいるでしょう。頼まれもしないのに教えたがるのは老化の兆しらしいですが、もはや初老の域なので気にせず少し研修講師について。

 多少、純粋に法務一筋の担当者と自分が違う経験をしてきたとすれば
  • 営業担当者教育の事務局として、1年半ぐらい週末は研修に帯同、当時研修を委託していたコンサルタントの人気講師の講義をずっと聴講していたこと
  • 上記と同時期、当時の所属企業の社内講師の資格を取って年に2回程度1泊2日コースの研修講師を担当していたこと
がありますが、何回講師をやっても「慣れる」「緊張しない」などということはありません。

 講義時間の枠は決まっていますので、時間厳守が大原則。途中までの展開がよくても時間切れで内容が尻切れトンボでは意味がありません。時間配分、話すテンポ・抑揚、挿入する小ネタの範囲など、いろいろ工夫が必要な箇所があります。社内講師の資格を取るときも、時間配分については厳しくチェックされました。
 講師・受講者の共通の敵は「眠気」。眠らせないための構成や手法(グループ討議の時間を設ける、適宜質問を当てるなど)ということも必要です。最近では新入社員研修のときは先にペーパーを配布することはやめています。特に講義が午後の時間帯の場合は、下を向かせるとまず睡魔に襲われていますからね。
 翌日は8割は忘れるという人間の記憶、間違いなく持って帰ってもらいたい2割をどのように伝えるか。
これらの工夫を支えるのはやはり「準備」なんですよね。
 講義用のノート作成に加えて、時計を睨みながらのロールプレイング。そこまではできないにしても、スライドやワードの原稿を見ながら夜中にぶつぶつ呟きながら加除修正の繰り返し。
それでも「セリフ」がとぶことがありますからね。「慣れ」はないのです。

 さて、新入社員に力を入れて伝えたのは、不祥事は誰もが起こすし巻き込まれるということ。
ニュースになった企業不祥事を起こした人はどういう人だと思いますか?と尋ねるとなかなかイメージできない様子をみせます。その人も最初はみなさんと同じ新入社員だったのですよというと多少表情が変わってきます。その先をどう繋げるかなのですが、そこはケースバイケース。

 講義から4日経過したけれどちゃんと憶えていてくれるかなあ。