ヒプノシスによるジャケットデザインを想起しながら。

 某TL上でアンケートやらツイートがやりとりされたのを見て考えたことを。

 自分は未経験から社内人事異動で企業法務(とその他諸々)の職についています。いうまでもなく弁護士資格はありませんしロー卒でもありません。(そもそも法科大学院制度がなかったからね)
もし自部門に経験者やロー卒の方が異動なり中途採用で入ってくることは大歓迎であります。有資格者にいたっては三顧の礼でお迎えしますよ。基本的には。
しかしそうは甘くないのが現実で、募集をかけても応募者がこない!ということもあります。
当面未経験者を育成するしかなくなります。
 ここで困るのが、自身も未経験法務担当でしたが異動に際しての動機付けも一切なく、異動後に企業法務なるものを教わったこともないことです。退職間際の前任者から教わったのは袋とじだけといってもよいくらいでしたからね。(それも知っていたけれど顔を立てて「へえ、なるほど」と頷いていたのですが)こんな自分が未経験者を迎え入れざるをえないとき、どんな人物だったら未経験者でも受け入れるかわりと本気で考えてみました。(法務への異動を受け入れてくれることが前提ですけれどね)

  1. 新しい物事への関心、好奇心の強さ
  2. 複眼視点を持てるか
  3. 期限管理にクセがついているか
  4. 失敗体験(個人の、というより関わった事業の失敗)
簡単にまとめられるものではありませんが、どうしても外せないのはこの4つでしょうか。
 1.はこれまでと違う仕事につくのだからこれがないと話になりません。アップデートのスピードが速まっている感のある企業法務界隈。好奇心がないことには始まらないでしょう。
 また事業部門や販売部門から新しい取引の相談を持ちかけられたときに、なんの興味も持たず聴かされた話だけで済ますようなことでは困ります。物事への関心が低いことはデメリットやリスクの見逃しにも繋がりますしね。
 2.は複数の立場の目線で考えるようにしてね、ということです。販売の仕事を除けば、特に内勤業務の場合、案外自分(自部門)の都合の押し付け合いというところがあります。ひとつの取引をまとめるには相手方は当然ですが社内の関係者の視点も取り込んでいく必要があります。(事業部や営業担当者は往々にして前のめりですからね)すぐにはできなくても、別の視点で考えてみようという姿勢をもっていてほしい...のです。
 3.は当然といえば当然なのですが。期限から逆算して仕事をする習慣がついていない人も実際いるのですが、そこから教えるのは正直しんどい、という気持ちからです。
 4.はなんといえばよいか。成功体験も大事ですが企業法務の仕事の性質上「失敗」に関わることもあります。成功したことしかない人間はそれに耐えられるだろうかというのがひとつ。失敗・撤退を知る人間はそのプロセスを(体験として)知っています。2.の複眼視点ではありませんが、リスクの目を摘むことができるかもしれません。もし撤退戦を強いられる事業部門があればその部門の人間に寄り添うことができるかもしれない、そういう思いから。

 うーむ、難しいですね。ないものねだりはしたくないのですが。お前はどうだったのかといわれると困るのですがね。