これまでの常識が通用しない夏ですね、としかいいようがない毎日。

 拾い読み、ビジ法です。
 特集1は「新規ビジネスを成功に導く法的リスク突破力」
 「ブレーキを踏む奴ら」とだけ思われないように企業法務担当者はどう生きて行けばよいのかということでしょうか。新規事業の芽がなかなか育たなくなったところにいると逆に眩しい話題なのですが。

 自社がどのような市場でどのポジションで生きているか、そして経営状況によっても「新規ビジネス」への取り組みレベルは異なると思います。ヒト・モノ・カネに余裕があり多少のリスクを負担できる企業とそうでない企業とでは、スピードだけでなく「リスク評価」の品質も当然違いますし、社歴の長い企業と新興企業とでも当然違います。今リスクを取らなくてもよい企業とリスクを取っていかないといけない企業との違いもあります。
法務担当者というのは所属する企業によって求められるものが左右されますよね。

 長年「規制市場」にいると、厳しい業法は守らなければならない反面、それさえ守っていれば安泰というところもあるので、そうそうまっさらな新規ビジネスというものが生まれにくいところがあります。
「新規事業」といってもよくよくみれば「新たな規制の枠内」でビジネスを行う内容にすぎないケースがあります。もっともそれでも投資が必要ということもあり決して楽チンということではありませんが、まあ、法務の出番はあまりありません。ただ恐ろしいのは、自社に諸々の事情で余裕がなく新たな規制への対応に出遅れることですね。こういうケースが現場で埋もれていないか、ジャブを打つのが法務の仕事になることもあるかもしれません。法的リスクの突破、とは違いますけれどもね。
 これには事業に関わる法省令や制度、ガイドラインの制改廃には目を配っておかないとなりませんが、そうすることで法務担当者も事業に理解がある、理解しようとしているという姿勢が事業部門に伝わり、本当の「新規事業」のときに法務をハブにして、という事態は減ってくるかもしれません。「新規ビジネスの相談は必ず法務を通してくださいね」という社内フローを作ることは必要ですが、ちゃんとそれが運用されるには、法務からの日々のアプローチも大事ということ。自分は営業部門にいたせいもあり「顔を出さない奴に注文なんか出さないよ」というのが身に沁みているのですが、本当これはありますよ。
 あとは日々精進の部分なのですが、法務が鬱陶しがられる「説明が長い」「結局何なんだ、GOなのかNO GOなのかわからん」というところをなくしていくことですね。A4ペラ1枚、長くても10分までの間で一通りのことは説明できるようにしておくことでしょうか。「うわー、走り出しちゃっている」という案件ではなかなか聴く耳を持ってもらえないものです。「10分以内で済みますから」と切り出せるようにしておきたいですね。(そのあと向こうの都合で時間が延長される分にはOKなのですから)


 というようなことをメルカリのインハウスの記事を読みながら(自分のことは棚にあげて)思ったのでした。