ビジネス法務7月号から連載が始まった「先輩後輩で描く企業法務のグランドデザイン」。
今回は内容ではなく、師弟関係または先輩後輩関係というものについての雑感。

 本企画の執筆陣は三菱商事、ソフトバンクグループの法務部門で先輩後輩関係にあったお三方。大先輩の「企業法務論」とそれに対する後輩の対談で構成されているもの。全員の所属組織や職種も変わっているにもかかわらず、このような企画が実現できるのは、共に過ごした時間が充実したものだったからと思いますし、企業法務の部門としての基盤なり役割が明確な組織にいた、ということも無縁ではないと思います。

 どういう巡りあわせなのか若い頃から所属部門の解体・再編といった目によく遭いました。所属組織や上司・先輩に対する思い入れを持ちようがなかったためか、長く働いていてもこれといった師弟関係・先輩後輩関係をいうものを実感として持ったことがありません。ましてここ10年ほどは最小人数体制法務でしたから、はなからそんな人間関係なぞ望むべくもありません。それこそ借入契約の交渉、求償請求交渉の相手方ですら手本、教師とせざるを得ない状況だったもので。だからといって当時の相手方に「あの時は本当に勉強になりました」と伝えたところで「お前のためにやったわけではない」といわれるのがオチだろうと思いますが。

 そうこうしているうちに自身のサラリーマン人生の残り時間が少なくなりました。所属組織に何をのこし、伝えていくかを「実行」していかなければならない時期なのですが、相も変わらず組織も自分も迷走し続けています。組織にある程度の安定なり、成長時の勢いのようなものがないと、業務における師弟関係や良い先輩後輩関係を築くことは難しいよなと思うのでした。

 記事企画そのものに対する感想は連載次回記事を読んだあたりで書きます。

 それでは。